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私達が置かれている環境や状況から得るストレスは、心理学では3つのゾーンで分けられると言われています。
「コンフォートゾーン」、「ストレッチゾーン(ラーニングゾーン)」、「パニックゾーン」です。
これらは、ミシガン大学の教授であった「ノエル・M・ティシー」が提唱した考え方です。
私たちは、多くのストレスに直面をしながら暮らしています。
ストレスには、心地よく感じるものから、苦痛に感じるものまで個人個人によって感じ方が異なります。
私たちにとってストレスは、切っても切り離せない関係で、ストレスがあるからこそ人は成長できるのです。
今回は3つのゾーンについての説明と、ストレスとの関係、実存的欲求不満について探っていきましょう!
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目次
3つのゾーン
コンフォートゾーンとは?
コンフォートゾーンとは、安心できて居心地がいいと感じる心理領域のことをいいます。
私たちは、慣れ親しんだものに触れているとき、安心感を得てリラックスすることができます。 そうした心理的領域がコンフォートゾーンです。
しかし、いつも居心地のいい場所に居続けると成長することができません。なぜなら、いつでもストレスが少なく安心できる場所にいると、努力をすることが少ないからです。
ストレッチゾーン(ラーニングゾーン)とは?
ストレッチゾーンとは、コンフォートゾーンの外の心理領域のことをいいます。
例えば試験、大きな仕事を任されるなどにより、いつもよりも不安や緊張感などのストレスを強く感じる状態です。このストレッチゾーンの中にいると、大きな人間的な成長が期待できます。
コンフォートゾーンから出て、ストレッチゾーンに入るときには緊張すると思います。
新しい環境で失敗し、悲しくなったり、不快な思いをしたりすることも少なくありません。しかし、それでも一歩踏み出すことで得られるものは多いのです。
パニックゾーンとは?
これはあまりにもストレスが大きすぎて、苦痛が大きいものです。
中には心理的にとても辛くなってしまい、回復までに時間がかかってしまう人もいることでしょう。
真面目な人は、パニックゾーンの中に目標を見出してしまう人もいるかもしれませんが、初めは小さな目標を立てて、徐々に大きな目標に向かって前進していくことのほうが建設的です。
ストレスの必要性
私たちは、仕事や人間関係において多くのストレスを感じています。しかし、そのストレスを感じることで、達成したときの満足感はとても大きくなります。ストレスを克服した時や乗り越えたあとに気分がよくなるのは、脳の中にノルエピネフリン(ノルアドレナリン)という気分を高揚させるホルモンが多く出てくるのです。例えば、辛い練習に耐え臨んだ試合やコンクールの後の達成感などがそれにあたります。
つまり、危険や困難を超え、やり遂げたときの達成感を与えてくれるストレスは、人間にとって必要不可欠なものです。
ストレスとうまく付き合うには、疲れを感じたら無理をせず休養をとること、プライベートな時間を大切にすること、そしてノルエピネフリンの分泌を促すような仕事や趣味に取り組むことです。
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コンフォートゾーンから一歩足を踏み出すための方法
勇気が無くて、ストレッチゾーンに出ることを恐れる人はとても多いと思います。
人は誰でもストレスや失敗を恐れるのです。しかし、自分を成長させるためには、勇気を出してストレッチゾーンに向かうことが必要です。
ここでは、コンフォートゾーンから一歩、足を踏み出して前進するための方法について説明します。
1.今の自分は本当に満たされているのかを考える
今のままでもいいと思っている人は、本当に今の状態でいいのかを考えてみてください。
そして、本当は夢や目標、やりたいことがないのかという本当の想いを素直に受け止めましょう。
人の目、親の目、自意識、羞恥心といったものを全て取っ払い、一個人として本当に満たされているのか、夢や目標について考えて見てください。大層なものである必要はありません。
意外と出てくるものですよ(^^)
2.夢や目標が叶ったあとのことを考える
心の中にある夢や目標が叶ったとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
そして、その結果は仕事や生活にどのような変化や効果をもたらすでしょうか?
具体的にイメージをしていくことが大事です。例えば、仕事がうまく出来るようになりたいという夢や目標があったとします。
仕事がうまく出来るようになりたいという曖昧な目標では、どんな力を身につける必要があるのか、どう行動すればいいのか、その結果どうなっていたいのかが分かりません。
先ずは、自分が行動レベルに移すことが出来るくらい明確にイメージしていきましょう!
どうせできないから、なんて考えず、自分が成功したときのことを具体的にイメージすることによって、行動しようという意欲がわいてくることでしょう!!
3.他人からの評価を考えない
あの人にどう思われるだろう?と気になることは誰にでもあることだと思います。
他人の視線を気にせずにいられたら、きっとやりたいことも前向きに取り組みやすくなるのではないでしょうか。
人から馬鹿にされたり、恥ずかしい思いをするかもしれない、これらはとても怖いかもしれませんが、実は本人の妄想である可能性があります。しかも、必要以上に考えすぎて被害妄想になっていることもあります。
勇気が出ないと思っている人は、人からの評価を気にしすぎて自意識過剰になっていないかを考えてみてください。そして、確かめようのないことは放っておくくらいの気持ちでいましょう。
実存的欲求不満とは?
皆さんは、自分の生活に本当に満足していますか?
こう質問すると、多くの人は満足していない部分があると答える傾向にあります。
例えば、昇進したい、いい成績を取りたい、好きな人と仲良くしたい、いっぱいご飯を食べたい…など、内容はさまざま。
それらの欲求不満は一種のストレスとなり、人の行動を動機づけてくれます。
しかし、中には「特に欲求はない、もうどうでもいい…」と考えてしまう人もいます。
このような人は、失敗をした経験や、何をやってもうまくいかないという経験によりそのような状態に行き着いている可能性があります。一種の悟りの境地ですね。
この状態を実存的欲求不満といいます。中には、うつ病や神経症などの精神疾患を発症している場合も少なくありません。
どうしてもストレッチゾーンが不安だという人は、実存的欲求不満に陥っていないかを振り返ってみてください。
そして原因を探り、生きるための意味を見出すことが必要になります(ロゴセラピー)。
ロゴセラピーの意味
ロゴセラピーとは、人が自らの「生の意味」を見出すことを援助することで心の病を癒す心理療法のこと。創始者は、神経科医で心理学者のヴィクトール・フランクル。
ロゴセラピーは、ジークムント・フロイトの「精神分析」やアルフレッド・アドラーの「個人心理学」と並び、心理療法のウィーン学派三大潮流のひとつとして挙げられることもあるものである。
「ロゴ」は、ギリシア語で「意味」の意である。ロゴセラピーは、人は実存的に自らの生の意味を追い求めており、その人生の意味が充たされないということが、メンタルな障害や心の病に関係してくる、という見解を基にしている。(心的な疾患は、当事者に人生の意味に関して非常に限定的な制約を課していると言える。)ロゴセラピーは、人にその生活状況の中で「生きる意味」を充実させることが出来るように、あるいはその価値の評価の仕方を変えることが出来るように援助しようとするものである。
そのためロゴセラピーは手法として、実存主義的アプローチをとり、下記の3点を基本仮説とする。
- 意志の自由 – 人間は様々な条件、状況の中で自らの意志で態度を決める自由を持っている。(決定論の否定)
- 意味への意志 – 人間は生きる意味を強く求める。
- 人生の意味 – それぞれの人間の人生には独自の意味が存在している。
フランクルは、人の主要な関心事は快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく、「人生の意味を見出すこと」であるとする。人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができるのである。
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まとめ
コンフォートゾーンから抜け出す近道は、コツコツ普段の努力を積み重ねていくことです。
一日で変わることが出来るようなものではありません。
いいですか皆さん、「コツコツは、勝つコツ」です。
コンフォートゾーンを広げていき、自分のキャパシティを広げていきましょう。
この言葉を合言葉に将来の自分を想像しながら取り組んでいきましょう!